石川県の安藤忠雄建築【西田幾多郎哲学記念館】ってどんなところ?

石川県で安藤忠雄の建築を見ることが出来る場所があります。
石川県かほく市にある【西田幾多郎哲学記念館】です。
安藤忠雄といえば世界的にも評価が高い日本人建築家です。哲学は難しくてわからないけど、安藤忠雄の建築が好きな人にはお勧めの場所です。
そこで、石川県で安藤忠雄が手がけた建築【西田幾多郎哲学記念館】についてまとめてみました。

目次

西田幾多郎ってどんな人?

西田幾多郎は「にしだ きたろう」と読みます。なかには「にしだ いくたろう」と読み間違える人がいるようです。

西田幾多郎は明治3年5月19日、石川県河北郡宇ノ気(現かほく市)に生まれた近代日本の哲学者です。 いわゆる京都学派の創始者とされており、西洋近代の哲学的手法を徹底的に学んだ上で、哲学と独自の仏教観を融合させ、独自の諸概念を産み出したとされています。

ちなみに、京都の「哲学の道」は哲学者の西田幾多郎がこの道を歩きながら思索にふけったことからそのように呼ばれるようになったそう。

西田幾多郎哲学記念館ってどんな建物?

安藤忠雄さんが設計した建物です。丘陵地の斜面を利用した広く長い階段庭園と丘陵上に立つガラス張りの外観が目立ちます。

西田幾多郎哲学記念館

この建物はものは研修棟と展示棟に分かれています。
設計者の安藤忠雄は、この建物のテーマは「考えること」と言っています。どちらも迷路のように入り組んでいて、迷いながら、考えながら神秘的な空間にふけることができます。
それぞれのみどころを紹介したしますね。

研修棟

研修棟は無料のエリアです。地下1階はホール、1階はエントランスと図書室、2階は喫茶室、5階は展望ラウンジがあります。
一番のみどころは地下1階からすり鉢状に吹き抜けている、瞑想空間の「ホワイエ」です。円形状の天窓からは光が差し込み、コンクリートに囲まれた空間では自然と心が癒やされてきます。

ホワイエ入り口

「ホワイエ」入り口  
コンクリート打ちっ放しが安藤建築好きにはたまらないかも

ホワイエ中央

「ホワイエ」中の様子 
ホワイエの中央に立って声を出してみると不思議な体感が出来ます。中央に立って壁に向かって声を発すると、自分の声が壁に反射して中央の自分に反ってきて耳鳴りがしたような感覚になります。興味のある人は是非試してみてくださいね。

そして5階展望ラウンジもおすすめです。晴れた日は白山連峰や日本海が一望できます。

展示棟

展示棟は有料となります。(一般:300円 高校生以下:なんと無料)

展示室入り口

展示棟への入り口

長いコンクリートの通路が哲学への入り口を感じさせます。光が入り込んだガラス窓の影がコンクリートに写り安藤建築を演出していますね。

展示棟1階と2階は哲学についてや西田幾多郎について学ぶことができます。おもしろい演出や仕掛けがたくさんあるのですが、なかでも安藤建築を感じられる展示棟のみどころは、地下1階にある「空の庭」と呼ばれる空間です。地下へ向かうと、ガラス張りの床に左右には西田幾多郎の書が飾られた廊下があります。廊下の先には光が差し込む不透明な扉が立ちはだかっています。その扉を抜けさらに進むと、コンクリートで四方囲まれ天井が無く吹き抜けた無機質な空間に出てきます。

先のホワイエとは違いここは四角い空間です。ここは天井がないので外気を感じることができます。「空の庭」とあるので、ここで空想などにふけるのも良いですね。

西田幾多郎哲学記念館へはどうやって行くの?

  • 車での行き方
    のと里山海道白尾I.C.から車で3分
  • 電車での行き方
    金沢駅からIRいしかわ鉄道線 七尾行き乗車 宇ノ気駅下車 徒歩で20分

    宇ノ気駅からの徒歩はこちらのサイトを見てね。
    ↓ ↓

2021ekimadenotizu.pdf (nishidatetsugakukan.org)

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